【不動産購入】注文住宅と建売、”自由に建てられる”の代償|岡山市の咲良不動産
注文住宅と建売、”自由に建てられる”の代償とは|岡山市中区・東区・赤磐市でよくあるご相談
「新築を建てるなら、自分たちの理想の家を注文住宅で」そう思う一方で、「でも建売の方が早いし、安いんじゃないか」そんな風に揺れ動く。岡山市中区・東区や赤磐市でマイホーム探しをされている方から、こうしたお悩みをよくお聞きします。間取りも設備も全部自分たちで決められる自由さには、確かに憧れます。でも同時に「打ち合わせが大変そう」「いつ完成するか分からない」という漠然とした不安や、「結局、お金がどれだけ違うのか分からない」という費用面の不透明さもある。そして最後には「妥協するくらいなら、最初から建売でいいのでは」という揺り戻しの気持ちが出てくる。その気持ち、よく分かります。
今日は「注文住宅は自由」というイメージの裏側にある、お金・時間・意思決定という3つの”代償”を、できるだけ具体的な数字とともに整理してお伝えします。どちらが優れているという話ではありません。それぞれの代償をどう受け止められるかで、自分たちに合う選び方が見えてくるはずです。新築か中古かの選び方については、別記事「新築vs中古」でもお話ししましたが、今日はその先――新築を選んだ場合に多くの方が向き合うことになる「注文住宅か、建売か」という分岐についてです。
そもそも何が違うのか
注文住宅は、土地を探し(または既に所有し)、間取り・仕様・設備を一から決めて建てる住宅です。建売住宅は、土地と建物がセットで、すでに完成または完成間近の状態で販売される住宅です。この違いから分かるのは、「自由」の中身が根本的に違うということ。何を、いつ、どこまで自分で決められるか。そこが、注文と建売でまったく別物になります。「自由」と聞くと良いことずくめに聞こえますが、自由には選ぶ手間・決める負担・時間というコストが、たいていセットになっています。ここから3つの切り口で見ていきます。
代償①「お金」——価格差はいくらか
注文住宅と建売、どちらが高いかを一つの数字で言い切るのは、実は難しいです。調査によって、900万円台〜1,500万円台程度の幅があります。フラット35(2022年度)経由の数字では、土地付注文住宅の全国平均が4,694万円、建売住宅の全国平均が3,719万円で、差額はおよそ975万円です。一方、国交省の住宅市場動向調査(令和5年度)経由の数字では、注文住宅(土地購入あり)取得世帯の購入資金平均が5,811万円、分譲一戸建取得世帯の購入資金平均が4,290万円で、差額はおよそ1,521万円です。
この2つは調査主体も調査年度も調査対象(フラット35利用者限定かどうかなど)も違うため、単純に比較できるものではありません。金額そのものより、「注文住宅の方が数百万円〜1,500万円程度高くなりやすい」という傾向自体は、複数の調査で共通している、と捉えるのが実態に近いと思います。
もう一つ、見えにくいコストとして「つなぎ融資」があります。注文住宅では、土地の決済から建物の完成まで期間が空くことが多く、その間に追加の融資・利息が発生するケースがあります。こうした費用が別途発生することがある、ということは知っておいて損はありません。そして予算オーバーのリアルについても触れておきます。住宅情報メディアの調査(SUUMO)では、注文住宅の平均予算オーバー額は243万円というデータがあります。同じく業界メディア(THE ROOM TOUR)のアンケートでは、予算オーバーの原因として、オプション・外構・土地・地盤改良・延床面積の拡大・打ち合わせ不足などが上位に挙がっています。いずれも業界メディアによる調査であり、国の一次統計ではない、という前提でお読みください。その上で言えるのは、打ち合わせが進むうちに「あれもこれも」と要望が増え、気づけば予算を超えていた、というのは決して珍しい話ではない、ということです。頭金や住宅ローンの組み方については、別記事「頭金とフルローン」「住宅ローン事前審査、実は何を見られているのか」でも詳しく扱っています。
代償②「期間」——いつ住み始められるか
「自由に決められる」ということは、そのぶん決めるための時間がかかる、ということでもあります。住宅関連メディアが紹介している一般的な目安によると、注文住宅は土地探しから入居までトータルで、概ね8ヶ月〜17ヶ月程度が目安とされています。こだわりが強い場合は、2年以上かかることもあるようです。建売住宅は、契約後、早ければ1ヶ月程度、未完成物件でも3〜4ヶ月程度で入居できるケースが多いとされています。これはあくまで、複数の住宅関連メディアが紹介している一般的な目安で、国が公表している統計そのものではありません。実際の期間は、土地探しの状況や希望条件によって大きく変わります。その前提でお読みいただきたいのですが、入学や転勤などのタイムリミットがある方にとっては、この期間差は「自由」よりも重く感じられることもあります。
代償③「意思決定の負担」——決め続けることの重さ
打ち合わせ回数の目安も見ておきましょう。これも業界コラム由来で、国の一次統計ではありません。打ち合わせ回数は、おおむね10〜15回程度。こだわりが強い場合は、20〜30回以上になることもあるとされています。打ち合わせ期間は、3〜6ヶ月程度が目安とされています。間取り、設備、外構、コンセントの位置。決めるべきことは、想像以上に多いです。「打ち合わせに疲れてしまった」という声は、住宅業界の中でも”あるある”として広く語られており、複数の工務店系メディアが打ち合わせ疲れへの対策記事を出しているほどです。
SNS上では「どうせ妥協が出るなら、最初から建売でいい」「注文住宅は予算的に難しく、建売で気に入った家を選んだ」という声がある一方で、「ハウスメーカー巡りが足りなかった」「宿泊体験をすればよかった」という注文住宅側の後悔談も、同じくらい存在します。建売側でも「駐車場が1台しか確保できず後悔した」「断熱性能の確認を怠った」という声があります。どちらか一方が正解、という単純な話ではないんですよね。
私自身、これまで岡山市中区・東区や赤磐市を中心に1,000件以上の不動産取引に関わってきましたが、注文住宅で理想を形にして満足されている方も、建売でスムーズに入居して満足されている方も、どちらも数多く見てきました。共通しているのは、「自分たちが何を優先したいか」を早い段階ではっきりさせていたご家庭ほど、後悔が少ないということです。
それぞれ、どんな人に向いているか
ここまでの3つの代償を踏まえて、向いている人の特徴を整理してみます。
注文住宅が向いている人
「こんな家に住みたい」という具体的なイメージがある/デザインや性能に譲れないこだわりがある/入居までの時間的な余裕がある/打ち合わせのプロセス自体を楽しめる
建売住宅が向いている人
間取りや仕様への強いこだわりは少ない/実物を見てから納得して決めたい/転勤・入学などで入居時期が決まっている/打ち合わせにかける時間や手間をできるだけ抑えたい
建売は「安いから選ぶもの」というイメージを持たれがちですが、最近では立地・デザイン・性能にこだわった建売住宅も増えています。単純に「注文=こだわり、建売=妥協」と言い切れない時代になってきているとも感じます。実際、国交省の住宅市場動向調査(令和5年度)では、分譲一戸建住宅を取得した世帯のうち約30.0%が、本当は注文住宅を希望していた、というデータもあります。これは「妥協した人たち」と切り捨てる話ではないと思っています。価格という現実的な理由で、より合理的な選択をした人たちが一定数いる、ということでもあるからです。大事なのは、どちらが優れているかではなく、自分たちがどの代償なら気持ちよく受け入れられるか、だと思います。
まとめ|岡山市中区・東区・赤磐市で注文住宅と建売、どちらにすべきかお悩みなら
注文住宅と建売の価格差は、調査によって幅がありますが、注文住宅の方が数百万〜1,500万円程度高くなりやすい傾向があります。注文住宅は自由に決められる分、期間も打ち合わせの負担も大きくなりやすいです。どちらが正解ということはなく、それぞれに向いている人がいます。今日お伝えした数字や目安は、あくまで一般的な傾向です。実際にどちらがご家族に合っているかは、予算、ライフプラン、こだわりたいポイントによって一人ひとり違います。
「うちの場合はどちらが向いているんだろう」そう気になった方は、岡山市中区・東区・赤磐市エリアで1000件以上の取引実績がある咲良不動産まで、一度お気軽にご相談ください。注文と建売、どちらか一方に決めつけず、ご家族にとっての優先順位を一緒に整理させていただきます。新築か中古かでまだ迷っている方は、別記事「新築vs中古」も、資金計画の立て方は「頭金とフルローン」「住宅ローン事前審査、実は何を見られているのか」もあわせてご覧ください。
この記事の内容について、もっと詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。



