【相続】家財整理で”処分”以外の選択肢|売れるもの・寄付できるものの活かし方
岡山県で不動産会社を経営している、咲良不動産の畠中です。
岡山市・赤磐市・備前市・和気町で、ご実家の片付けや売却のご相談を受けていると、よく耳にする言葉があります。「これは、捨てるしかないですよね」。
以前「残置物があっても売れる?|買取という選択肢の考え方」という記事で、”買取”についてお話ししました。あちらは、家そのものを不動産会社や買取業者に買い取ってもらうお話でした。今日お話しする”買取”は、家そのものではありません。家の中に残った、家財や遺品の話です。
こんなお悩みはありませんか
- 実家の片付けを進める中で、「これは処分するしかないのかな」と手が止まってしまう
- 全部まとめて処分してしまうのは、もったいない気がする
- 何が売れて、何が売れないのか、自分では判断がつかない
- 遠方に住んでいて、何度も実家に通えないため、早く片付けたい
その気持ち、よく分かります。終活関連の市場規模については、株式会社鎌倉新書の調査で5,000億円を超えるとされています。また、身元保証・生前整理に絞った調査では257億3,000万円という数字(矢野経済研究所)も出ています。この二つは算出の対象やカテゴリが異なるため、単純に比べることはできませんが、実家の整理や生前整理への関心が年々高まっていることは間違いなさそうです。
“古いから価値がない”とは限りません
まず、買取・リユースの対象になりやすいものを、値段が付きやすい理由と一緒に見ていきましょう。理由が分かると、ご実家にあるものに当てはめて考えやすくなります。
値段が付きやすい傾向のあるもの
- 貴金属・宝石・時計:素材そのものに価値があるため、状態を問わず値段が付きやすい傾向があります
- 着物:正絹、作家物、証紙付きのものなどが評価されやすいとされています
- ブランド品(バッグ・時計・アクセサリー等):状態や真贋が価格を大きく左右します
- 家電:製造から5年以内など、比較的新しいものに限られる傾向があります
- 楽器(ピアノ・ギター等):メーカーや状態によって評価が分かれます
- 骨董品・美術品:作家名や来歴が分かるものほど評価されやすいとされています
値段が付きにくい傾向のあるもの
一方で、正直にお伝えすると、大型家具、使用感のある寝具、製造から5年以上経った古い家電、雛人形・五月人形などは、値段が付きにくい傾向があります。ただし、「必ず高く売れます」「絶対に売れません」と言い切ることはできません。大切なのは、自己判断で「これは無理だろう」と思い込んで処分してしまう前に、一度、専門家の目を通すことだと思います。
処分以外の、4つの選択肢
売れる・売れないの見当がついたら、次は具体的な選択肢です。大きく分けると、次の4つがあります。
1.買取業者に依頼する
出張買取・宅配買取・店頭買取など、方法はさまざまです。品物によって得意な業者が違うため、複数の業者に査定してもらい、比較することをおすすめします。
2.リサイクルショップに持ち込む
ご自分で持ち込める量であれば、その場で現金化できる手軽さがあります。ただし、専門的な価値が分かる査定員がいるとは限らない、という点は知っておいてください。
3.フリマアプリ・ジモティーを活用する
出品の手間はかかりますが、買取業者より高く売れる可能性があります。ジモティーのように地域の方と直接やり取りするサービスは、家具や家電の引き取り先を探す方法の一つになります。フリマアプリ市場は、2018年度時点で6,392億円という調査もあり、個人間取引の選択肢として定着していると言えそうです(現在の正確な規模までは確認できていません)。実家の片付けで出品したら思いのほか値段が付いた、という体験談を見かけることもありますが、あくまで個人の体験談として参考にしてください。
4.寄付する
NPO法人や福祉施設、リサイクル団体などに寄付するという選択肢もあります。ただし、ここは誠実にお伝えしたいのですが、送料は自己負担というのが一般的です。団体によって受け入れている品目や条件が異なり、何でも受け取ってもらえるわけではありません。事前に団体のホームページなどで、受け入れ条件を確認する手間は必要になります。
どの方法を選ぶかは、「何を優先したいか」で決まります
4つの手段のうち、どれが向いているかは、ご自身が何を優先したいかによって変わります。
- お金にしたい:複数の買取業者で査定を比較する、フリマアプリやジモティーに出品する
- 手間をかけたくない:出張買取や宅配買取を使う、リサイクルショップにまとめて持ち込む
- 誰かに使ってほしい:寄付先の受け入れ条件を確認して送る
先に「自分は何を一番大事にしたいのか」を考えてから手段を選ぶと、迷いにくくなります。これまで1000件以上の不動産のご相談に携わる中で、「とりあえず全部処分してしまった後で、実は価値のあるものだったと気づいた」という声を、何度か伺ったことがあります。急いで結論を出す前に、一度この4つの選択肢を思い出していただければと思います。
素人には判断が難しい、価値の見極め
「これは価値があるものなのか、そうでないのか」。この判断は、正直なところ、専門家でなければ難しい場合が多いです。見た目が古びていても価値があるものもあれば、見た目が綺麗でも値段が付かないものもあります。
相談先の一つとして、「遺品査定士」という民間資格を持つ専門家に相談する方法もあります。国家資格ではなく民間資格ですが、遺品の査定に特化した知識を持つ専門家です。また、査定を依頼する前に、自己判断で掃除をしたり修理をしたりしないことも大切です。かえって価値を下げてしまうケースがあるためです。
貴重品や、故人の財産に関わるものの扱いについては、「相続した実家の遺品整理、何から始めればいいのか|費用相場と進め方」でもお話ししています。相続放棄を検討している方は、遺品の扱いで注意が必要になる場合がありますので、あわせてご覧ください。
家財整理は、実家の売却にもつながっています
岡山市や赤磐市のご実家を売却する場合、家の中に家財が残っているかどうかは、売却のしやすさに影響します。残された荷物をどう片付けるか、処分費用がどれくらいかかるか。このあたりは、「“売れそうで売れなかった”その後|残置物処分は、いつ・どう進めればいいか」でお話ししています。家そのものを買取に出す場合の考え方は、「残置物があっても売れる?|買取という選択肢の考え方」をご覧ください。
家財をすべて運び出してから売却するのか、家財が残ったまま買取に出すのか。選び方によって、手間も費用も変わってきます。「処分する前に、売れるものがないか」を一度確認することは、費用面でも気持ちの面でも、無駄にならないと考えています。
まとめ
家財整理は、「捨てる」という一択ではありません。買取業者、リサイクルショップ、フリマアプリ・ジモティー、寄付。それぞれにメリット・デメリットがあり、ご自身の状況に合わせて選ぶことができます。
もし今、実家の片付けを進める中で「これはどうすればいいんだろう」と迷っているものがあれば、一度ご相談ください。咲良不動産は、岡山市中区・東区、赤磐市、備前市、和気町を中心に、実家の売却や片付けのご相談を受けています。お電話(086-238-5815)、またはお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
※本記事は一般的な情報をまとめたものです。品物の査定額や買取の可否は、品目・状態・業者によって異なり、必ず値段が付くことをお約束するものではありません。
この記事の内容について、もっと詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。



